盗聴器の有無を調べて撤去するだけの調査なら、調査の必要は有りません。
しかし、盗聴器の撤去ではなく不安の撤去なら話は別です。
盗聴されていると思えている人に「盗聴器なんて妄想だ」「それは病気のせいだ」と説得しても、説得には確実な根拠がありませんので、例え納得したとしても不安は増すばかりです。
納得させるにはそれ相応の根拠が必要となるのです。
盗聴器の調査をする事は、その根拠となります。
そして盗聴の調査を通じて、本物の盗聴器や実際の調査を体験する事で、イメージとしての盗聴を現実の物に上書きするのです。
イメージとしての盗聴は性能に限界がありませんが、現実の盗聴には限界が有ります。
限界が無ければ何でも出来る様に思えてしまいますが、イメージの盗聴を現実の盗聴に上書きする事で限界が作られます。
限界の無い盗聴のイメージに、現実的な説得をしても無意味です。
本人を納得させる為には、盗聴のイメージの中に限界を作る事です。
それも盗聴調査の必要性ですし、盗聴調査の中で疑問や質問に論理的に答える事で不安を解消して行くのです。
但し、盗聴調査会社によっては不安を煽り依頼の結び付けようとする盗聴調査会社もいます。
また、ネットで囁かれているデマを口にする盗聴調査会社もいます。
そうした盗聴調査会社に依頼すれば、不安を増大させる事になってしまいますし、デマなど余計な知識を与えてしまえば妄想を膨らませてしまうのです。
ですので、盗聴調査を依頼する時には、あんな盗聴方法がある、こんな盗聴方法もあるなど、不安を煽る様なトークをする盗聴調査会社は避けるべきです。
空巣が盗聴器を仕掛けるなんて事は殆ど都市伝説の世界です。
盗聴特集以外のニュースで、盗聴器を使った空き巣のニュースを聞いた事がありますか?
空巣が盗聴器を使うなんて言っているのは、盗聴発見業者と盗聴発見業者が言っている事を鵜呑みに信じている人だけです。
空巣の立場になって考えれば、空巣が盗聴器を仕掛ける意味など無い事が分かります。
どうせ侵入するなら盗聴器を仕掛けるより金品を探した方が有益ですし、二度目は警戒されていると思います。
そして自分で金品を奪っていますので、金目の物など残っていない事も知っています。
そんな所に、一台数万円の盗聴器を仕掛けるより別の家に入った方が効率的なのです。
空き巣にとって入りやすい家は、他の空き巣にとっても入り易い家ですので、何度も別の空き巣に狙われるだけで、同じ空巣が盗聴器を使って留守を確認して入る訳ではありません。
盗聴発見業者が空き巣を口にするのは、一度でも入られた人を不安にさせて、調査に結び付けようとしているだけです。
市販の機材を購入すれば自分で盗聴器を探す事は可能ですし、それほど難しい事でもありません。
但し、ネットで発見方法として書かれている内容の中から、デマと真実を見分けられる人なら可能ですが、デマを見抜けられずに信じてしまうような人なら止めた方が無難です。
デマを見抜けられないと言う事は、誤認や見過ごしに気付けないと言う事でもありますので、専門業者に依頼された方が無難だと思いますよ。
その専門業者も素人が専門業者を名乗っているような輩も多いので、探す前に正しい知識を身に付けた方が無難です。
私の著書ですが最低これくらいの知識は必要です。
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