携帯電話が盗聴されているようです

携帯電話が盗聴されているようです携帯電話の盗聴は出来ません。

先ず携帯電話の電波はデジタル変調されています。

デジタル変調とは正弦波と逆相を0と1に見立てた電波を使いますので、受信したとしても正弦波と逆相が入り混じっただけの電波ですのでシャーと言う音が聞こえるだけで、声として聞こえる事はありません。

また、携帯電話には使用周波数帯はあっても端末に決まった周波数が割り当てられておらず、掛ける度に周波数が変わりますし通話中も変わっています。

つまり、誰が何時何所でどの周波数を使うか誰にも分かりませんし、音声が聞える訳でもありません。

電波を捉えたとしても過ぎに切り替わるので盗聴は不可能なのです。

 

因みに、携帯電話の通信を聞いた事があるという人もいらっしゃいますが、それはデジタル化される前の話です。

現在は100%デジタル化されていますので、携帯電話の会話を傍受する事は出来ません。

 

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携帯電話の盗聴(傍受)

 

市販の盗聴発見器が反応するのですが盗聴器が何所にあるのか分かりません

市販の盗聴発見器は一定の出力以上の全ての電磁波に反応しますので、盗聴発見器が反応したからと言って盗聴器と限りません。

市販の盗聴発見器が良く反応する場所として、アルミサッシ、カーテンレールなどがあります。

これは、主に携帯電話の基地局からの電波が金属に吸収され、そこから放出される電磁波に反応しているだけで、盗聴器ではあません。

 

また、市販の盗聴発見器が空中で反応する場合は、携帯電話の電波か増加干渉を起し強電界が発生している場所で反応します。

市販の盗聴発見器の盗聴器に対する反応は5cm~10cm程度でしか反応しませんので、空中での反応は盗聴器では有りません。

 

電波や盗聴器の知識も無く盗聴発見器を使って調べようとすると、盗聴発見器が何に反応しているかの判断が付かず、何でもない電波を盗聴器と思い込んだり、盗聴器を見過ごしたりしてしまいます。

盗聴器の調査で必要なのは機械ではなく知識と経験です。

例えば、実際の盗聴器を使って反応を確認しなければ本当に盗聴器に反応するかも分かりませんし、どれほどの距離で反応するかも分かりません。

それが経験の必要性です。

また、盗聴発見器が反応した時、知識が無ければ通常の電波なのか盗聴器の電波なのかを区別する事も出来ません。

それが知識の必要性です。

 

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盗聴発見器は盗聴器を発見する機械では無い

上の階の人にコンクリートマイクを使われて自分が部屋の何所にいるか知られている

「下の部屋の人や上の階の人、左右の部屋の人にコンクリートマイクで盗聴されているかもしれない」

「盗聴器やコンクリートマイクで自分が部屋の何所にいるかを知り、部屋を移動すると移動した部屋で音を出して来る」

これは意外と良くある相談です。

こうした質問で、よく耳にするのが「足音を聞かれて場所を特定されている」と言われるのですが、はたしてそんな事が出来るのでしょうか?

まず、このコンクリートマイクの映像をご覧ください。

さてこの音は足音の様に聞こえますが、何所を歩いているか分かるでしょうか? 方向まで分かりますか?

まずは、そうした事をこの音で想像してみてください。

 

 

さて、この音の正体は?

さて、想像通りだったでしょうか?

 

この映像を踏まえてご説明します。

コンクリートマイクは音の振動を読み取る装置です。

振動は一ヶ所だけから出ている訳ではありません。

足音を礼に説明すると、コンクリートマイクで聞く足音は、自分の足音、隣の人の足音、1階の足音から10階の足音まで全て入り混じって聞えます。

そして、コンクリートマイクで聞える音の強弱は振動の強弱であって、距離による強弱ではありませんし、ましてや方向など分かりません。

音だけでは、遠くの大きな音と、近くの小さな音の区別が付かないのです。

つまり、コンクリートマイクで居場所を知られるなんて事は有り得ないのです。

そして何より最も近い音源は自室です。

つまり、コンクリートマイクで最も拾う音は自分の部屋の音なのです。

ここでもう1つ大切な事があります。

コンクリートマイクは耳に聞えない振動も拾うと言う事です。

例えば、自室の扇風機やエアコンはモーターやコンプレッサーが動いていますので振動が発生していますし、パソコンは内部でファンが回っていますので振動が発生しています。

そうした振動を拾ってしまうのです。

試しに、パソコンをテーブルの上に置いて起動させ、そのテーブルに耳を当てて下さい。

通常では聞こえない大きな音が沢山聞こえます。

それがコンクリートマイクが拾う音で、その殆どが自室の音なのです。

 

さて、声はどうでしょう?

隣の部屋や上下の階の人の会話が果たしてコンクリートマイクで拾えるのでしょうか?

確かに、コンクリートマイクで隣室のテレビの音声は聞えます。

テレビの音声が聞えると会話の声も聞えるように思えますよね。

しかし、テレビの音と人の声は同じでしょうか?

実はテレビの音声と会話の音声は、同じ声でも全くの別物なのです。

テレビの音声はスピーカーから出ています。

それはスピーカーが振動して出しているのですが、スピーカーはテレビに固定されていますので、スピーカーの振動はテレビ本体の振動となり、テレビ台から床、床から壁へと振動が伝わって行きます。

しかし、会話の声は空気の振動です。

その空気の振動が壁にぶつかり、壁を振動させます。

その伝わり方が大きな違いです。

テレビの音声は壁や床などの構造物を直接伝わる振動なのに対し、人間の肉声は空気が固形物に当って生じる為、伝わる振動の大きさが直接伝わる振動に比べると極めて小さいのです。

コンクリートマイクは壁などの振動を読み取り、電気的に増幅させる機械です。

肉声以外に振動がなければ音量を上げれば肉声も聞えますが、壁や床などの構造物には様々な振動が伝わっていますので、音量を上げるという事はそれらの振動音も同時に上げてしまいますので、殆ど聞き取れないのです。

 

コンクリートマイクがダメなら盗聴器ならば?との質問も寄せられますが、盗聴器はこのコンクリートマイクの映像が無い状態で聞くのと同じで音の強弱しか分かりません。

 

ここで映像を使用したのは、自分で体験した事が無ければ想像するしかありません。

そして何より、音だけでは何の音かを想像するしかないのです。

現実を知らない想像では何でも出来るような錯覚に陥り、無限に広がっていってしまいます。

それをどんなに言葉で説明しても、想像の広がりを止める事は出来ません。

「百聞は一見に如かず」ですので、言葉による説明よりも映像で説明した方が理解できるのです。

 

因みにここで使用した映像の撮影場所は、通電を止めてある貸事務所の空室ですので、自室の電化製品の振動は一切無い場所で行っています。